Sugiyama 椙山女学園
Sugiyama 椙山女学園
 

社会心理学特講

担当者 山根 一郎
学科 大学院
学年 1
開講期 前期
単位数 2 単位
開講日 前期 木曜日 6時限/後期 水曜日 3時限

※教員紹介へのリンクがない担当者は非常勤講師もしくは、他学部兼担教員です。

■授業内容

前半は、常識的思考・科学的思考が自明視し、問おうとしない足下の問題に気づく視点としての現象学、そして存在していながら、存在を問うことを忘れているわれわれの日常的・学問的態度に気づくハイデガーの存在論を紹介する。後半は、その心理学的適用例として、心理学が分業的に排除した”身体”と”存在”を組み込んだ心のサブシステムモデルを紹介する。

■授業計画

1.心理的距離を問う
2.心理的距離の体験構造
3.現象学:一人称的アプローチとして
4.存在論的差異:精神医学が心理学より深みのある理由
5.現存在の存在忘却
6.根本気分1:ハイデガーの不安論
7.根本気分2:ハイデガーの退屈論
8.現象学の臨床的応用:『意識水準の現象学』(安芸都司雄)
9.心理学の統合へ:二重過程モデル
10.システム1とシステム2
11.システム1、2の限界、二重過程が心のすべてか
12.システム0:心身システム(精神神経免疫学)
13.システム3:超意識清明、マインドフルネス
14.システム3(マインドフルネス)と存在
15.心のサブシステムモデル:システム0~システム3の統合的理解

■履修上の注意

臨床心理領域の学生はできるだけM1で履修してほしい。
本講は、精神医学の学派でいうと「現象学派」に立つ。現象学的精神医学(表面的な症状の背後の存在論的問題)と社会心理学(自明視された日常性を直視する)のコラボのような授業である。修論や臨床心理士試験に直接役立つものではないが、その後の実践に役立てられるならばうれしい。

■授業方法

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■評価方法

講義に関連したレポート(100%)で評価する。

■授業テーマ

心を問う、気づく、眺める

■授業の到達目標/育成する能力

心理学・精神医学の隠れたアプローチとして、現象学・ハイデガーの存在論を紹介し、それらが心理学の実践に統合できることを示す。本アプローチが科学的心理学を補完することを示したい。

■教科書

指定しない

■参考書

山根一郎 『私とあなたの心理的距離』 青山社
山根一郎 「システム0とシステム3:二重過程モデルを超えて」椙山女学園大学研究論集・人文科学篇 2016

■WEBページ

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