Sugiyama 椙山女学園
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教育社会学特講

担当者 西口 正文
学科 大学院
学年 1
開講期 前期
単位数 2 単位
開講日 前期 金曜日 6時限/後期 木曜日 3時限

※教員紹介へのリンクがない担当者は非常勤講師もしくは、他学部兼担教員です。

■授業内容

わたしたちにとって学校教育とは、通常、当然に作動すべきものであり、また自明視されつつ正当化される社会的営為でもある。学校教育にさし向けるそのようなまなざしや通念のあり方に囚われたままでは、学校教育とこの社会世界との関係が隠蔽されて済まされ、その中でわたしたちのひとりひとりは既存社会秩序の単なる歯車として操作されることに終始するであろう。この授業では、上記のまなざしや通念のあり方を問題化する。その際に関心の中心に位置づけようとするのが、教育的理性に底流する<資本主義と発達・教育>であり、私的所有や能力主義への囚われから幾分かなりとも脱するきっかけを与えてくれる正義論である。こうした問題関心を軸にして思考を深めることにより、教育的理性を脱構築してゆけるような視座を獲得したい。

■授業計画

以下に記すのはあくまで計画であり、教員を交えた学び手たちの相互行為の過程では、大いなる変更も生じ得る。
そのことは、授業が一方的な伝達行為ではなく、そこに集う者の間の対話であろうとする場合には、当然に想定されることだ。
1.導入
2.不平等の再生産装置としての教育システム(1)・・・・・社会“構造”の再生産
3.不平等の再生産装置としての教育システム(2)・・・・・諸個人の“実践”の再生産
4.宮寺晃夫「『学習社会』は若者にとってなぜ息苦しいのか」(1)
5.同上(2)
6.宮寺晃夫「自由を/自由に育てる」(1)
7.同上(2)
8.宮寺晃夫「公立学校擁護論をどのように築くか」(1)
9.同上(2)
10.宮寺晃夫「『正義』と統合学校の正当化」(1)
11.同上(2)
12.P.Vallentyne“Brute Luck, Option Luck, and Equality of Initial Opportunities”を読む(1)
13.同上(2)
14.同上(3)
15.討論と総括  

■履修上の注意

 特記事項なし/
 いわゆる教育学的発想に囚われることなく、社会正義や道徳への問いに開かれた学びに取り組もう。

■授業方法

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■評価方法

授業全体を通じて中心をなす論点についての理解および思考の展開内容・質を重視し、さらに報告や討論などについて、参加者それぞれのよさ・持ち味を総合して、到達目標に準拠した総括評価を行なう。

■授業テーマ

私的所有と教育的理性

■授業の到達目標/育成する能力

私的所有という原則と教育的理性とのつながりの有無について問題化し、間柄の正義をめぐる思索の歩みに踏み出せること。/批判的思考・判断 懐疑的で探求的な態度・志向性

■教科書

 宮寺晃夫『教育の正義論』(勁草書房)

■参考書

ルイ・アルチュセール『再生産について』[西川・伊吹ほか訳](平凡社)、
立岩真也『自由の平等』(岩波書店)、マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』(早川書房)、アマルティア・セン『福祉の経済学』(岩波書店)

■WEBページ

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