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社会人学生座談会 社会人として大学・大学院で学んでみて

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※学年・年齢等は、インタビュー当時のものです。
参加者プロフィール
OKさん(58) 大学院人間関係学研究科1年社会学領域
大学卒業後裁判所勤務を経て、結婚。以後、専業主婦を経て人間関係学部臨床心理学科3年に社会人編入学。
NMさん(36) 人間関係学部臨床心理学科4年
5年間のOL生活の後に結婚。専業主婦を経て人間関係学部臨床心理学科1年に社会人入学。
FMさん(35) 大学院人間関係学研究科1年臨床心理学領域
主婦。看護士を経て人間関係学部心理学専攻1年に社会人入学。
HEさん(35) 大学院人間関係学研究科1年臨床心理学領域
OLを経て人間関係学部心理学専攻1年に社会人入学。子育てをしながら大学に通う。
HSさん(33) 人間関係学部人間関係学科4年
椙山女学園大学短期大学部を卒業後、OL生活を経て人間関係学部人間関係学科3年に編入学。
司会/杉藤重信 教授
甲南大学大学院終了後、椙山女学園大学人間関係学部助教授を経て現職。専攻は文化人類学。オーストラリア・アボリジニの研究に従事。

もう一度学びたいという思いで大学に入学して・・・

杉藤 今日は学部と大学院に在籍されている社会人学生の方に集まっていただいて、皆さんの大学生活や、そこで感じたこと、卒業後の具体的なイメージなんかをお聞きしたいと思っているんですけど、まずは皆さんが大学で学ぶことを選んだ動機から始めましょう。OKさんは、大学でなぜ学びたくなったのですか?
O K 私は大学を卒業してから裁判所関係の仕事について、5年間勤めてから結婚退職しました。それ以来ずっと専業主婦の生活を送ってきたんですけど、家族に不幸があって。精神的にとても辛かったんですけど、生き直したいという気持ちと、もう一度学びたいという思いの中で編入学しました。
杉藤 FMさんは看護士のキャリアを持っていて、そのことと大学で学ぼうと思った動機というのは。
F M ずっと救急にいたんですけど、最近は自殺未遂とかリストカットなどで運ばれて来る患者さんが多いんです。ところが救急では外傷などの処置がメインで、体のコンディションが回復されれば退院していいよと。精神的なケアも必要なんですけど、そこまで対処するのは難しいんです。そういったメンタルな部分でのケアの必要性みたいなものを感じたのが、臨床心理学科に入学した動機のひとつになっています。
杉藤 OKさんのお仕事も、心理学も重要な領域の一つですよね。もう一度心理学を学ぼうと思ったのですか。
O K 確かに大きな視点で心理学を学びなおしたいという思いと、家族に不幸があって自分自身も必要性を感じた精神的なケアということを考えて臨床心理学科に入学したんですけど・・・。
杉藤 大学院では社会学を専攻していますよね。
O K 子どもと同じ年代の人たちと大学で過ごすうちに心が癒されて、それで自分自身を振り返ってみたときに「専業主婦として頑張って来たんだ」と。主婦の仕事は辛い部分もあるのに、報酬は無くて、評価されにくい。でも主婦としての強みを生かした社会貢献もできるのではないかと思うんです。だから、主婦だけでなく見えないところで頑張っている人たちが社会でどう位置づけられているか相対的に見ていきたいと思って大学院では社会学を選んだんです。

勉強をやれるから家事ができる。そういう部分が評価されてもいい。

杉藤 HEさんは専業主婦で、お子さんもいますね。
H E 行きたいと思ったときに行かないと後悔すると思って入学したんですけど、確かに片手間でできるものではないですよね。子供が寝た後でしか、勉強できなかったりしますし。でも、時間が無いなら無いなりに、うまく考える。
N M やってみたらできちゃうものですよね。私もOLや主婦としての生活を送ってから大学に入ったので、最初は不安だったけど、やってみたらできちゃった。頑張った分だけ評価されるって主婦には無いじゃないですか。だから大学で4年間学生を続けてきたことが大変だったけど、自信になっています。
杉藤 HSさんは主婦じゃないけど、どう思う?
H S 私は短大を卒業して色々な仕事をしてきたんですけど、自分は本当は何をしたいんだろうと考えたときに、先生になりたいと思って。実際のところ主婦の方たちほどの覚悟は無くて、入ってみて結構焦りました。結構大変。だから主婦をやりながら来ている人は凄いなーって。

主婦が学ぶことこそ意味がある。

O K 勉強楽しいもん。勉強をやれるから家事ができる。普段評価されることのない主婦の方たちにも、これだけの価値があるんだよってことを教えてあげたい。それに、主婦は勉強のテーマを見つけるのがうまいと思うんです。
杉藤 具体的な問題を抱えているから。子育てにしても、介護にしても、実際は専業主婦に役割が振り分けられる。でも、全てを家の中だけで完結させろってのは理不尽だよね。学ぶことによって仕事がやり易くなるかもしれないのに。
H E 私は夫の理解があったから恵まれているとは思うけど、パートナーの理解って重要ですよね。
F M 私も助けてもらえて、主人に感謝ですね。
N M 二人で乗り越えた大学生活、みたいな。(一同、笑)
杉藤 実際に大学で学んでみて、社会人として或いは主婦の視点として、もっとこうだったらいいという点は?
N M 大学内に託児所があればいいと思う。主婦だけでなく、シングルマザーだっているわけだし。そうすれば、今よりも大学に入学できる人のはばが広がると思うんです。
杉藤 日本ではまだ託児所のある大学は少ないですね。
O K 子育てと学ぶことを天秤にかけて、子育てをやらないのはダメって思想をまず捨てて、母親が学ぶことは子供にとって幸せなんだという視点を持つことが大切だと思う。子育て支援っていうのは、そういうことだと思うんですけどね、本当は。

キャリアアップだけではなく、大学はエネルギーを蓄積する場でもある。

杉藤 卒業後のイメージを聞いてみましょうか。心理学を学んだ三人は臨床心理士?
H E そうですね。
F M フルタイムで臨床心理士ってわけでなくても、大学で学んだところを少しづつ、身近なところからいかせていければいいと思っています。
N M 私は大学で学んで心に余裕ができたので、一度主婦に戻ります。
杉藤 HSさんとOKさんは?
H S 中高の教員免許を取ったんですけど、今の日本のシステムではなかなか教師になるのが難しくて、だから、就職しながらさらにもう一つ免許を取ろうと思っています。勉強が楽しいってことが分かってきたし。
O K ボランティアとして、女性とか離婚とか、そういった家庭問題にかかわっていきたい。そうすれば心理学も社会学もいかせると思う。表に出て頑張りたいですね。

思い切って一歩前に出てみると、自分の可能性に気付くはず。

杉藤 最後に、これから社会人入学をめざす女性の方々に何かメッセージでもあれば。
O K 私ぐらいの年齢になると、大学っていうと記憶力が必要ってとこで一歩引いてしまう。だから自信がもてなくて。でもそうじゃなくって、生きてきた中から問題を引き出して、それが学ぶ中でいきてくるってことを知ってもらいたい。
N M 絶対に無理だってあきらめないで、来てみて欲しい。
H E そう、一人じゃない。社会人入学の仲間はいるわけだし。それから、現役の学生とも、授業を通して一緒にやった達成感が出てくると仲良くなれるし。
F M 思っている以上に自分の可能性は大きいということに気付きました。
杉藤 これは最大の効能かもしれない。
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