Sugiyama 椙山女学園
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博物館概論

担当者 三戸 幸久
学科 人関
学年 1
開講期 前期
単位数 2 単位
開講日 前期 火曜日 3時限

※教員紹介へのリンクがない担当者は非常勤講師もしくは、他学部兼担教員です。

■授業内容

今や博物館は、美術館はもちろんのこと遺跡や自然保護区まで含む“MUSEUM”という、より大きな概念に含まれるようになった。MUSEUMの歴史を学ぶと現代人類社会が要求する体験的理解や環境問題、国際文化交流による平和的発展、癒しや豊かさ、科学へのヒントがある。さあ未来への扉を開く鍵を見つけよう。そこで働く学芸員への期待と役割は大きい。手始めに博物館の四つの機能などを学びながら、その目的と役割について考える。本講座を学ぶことによって国家資格である学芸員資格の一部を取得することができる。

■授業計画

1.日本の博物館とは何か。文化のバロメーターとも言われる博物館は人間をどう育てるのか。その社会的役割を考える。
2.現在の博物館は多様化をとげている。日本の博物館の種類と分類と変貌を見る。
3.博物館の四つの機能=調査研究・資料収集・資料保存整理保存・展示普及教育とそれらの関係を社会的役割の中でとらえる。
4.博物館の定義Ⅰ。博物館は機関か施設か?博物館法での定義からひもとく日本の博物館像。
5.博物館の定義Ⅱ。世界、ICOMが規定する、とくに欧米で発信のMUSEUMとはどんなものか。
6.MUSEUMのルーツ。MUSEUMの歴史をたどるとギリシャ神話に行き着く。はて?その関係は?
7.古代ギリシャに発したMUSEUMはヨーロッパ・近代でどのような発展を遂げたのか。
8.ふりかえって日本博物館の起源はどこにあるのか。博物館とMUSEUMの関係とは。
9.日本の近代国家建設に博物館はどのような役割をになったか。明治維新の博物館像をみる。
10.日本の戦後、文化の象徴としての博物館の展開とその大きな役割を学ぶ。
11.博物館の種類と展示。そしてさまざまな活動。花開いた博物館と新たな課題。
12.資料収集と文化財返還問題。文化財は誰のものか?そして誰が守り、誰が語り継ぐのか。
13.博物館の資料保存と震災問題。3.11その時、博物館は、資料はどうなったか?
14.危機消滅に直面する世界の自然遺産。多様性の源泉である自然とどうつきあったら良いのか。
15.語り部、伝承者、文化・文明の守護者としての学芸員と博物館、そして人類の未来を考える。

■履修上の注意

宿題やレポートに基づき関連の博物館見学を楽しむようにするといっそう理解が深まるので、友人、家族などとつれだって博物館見学を積極的に行うとよい。
また、レポートの作成にはインターネット検索によるデータを参考にするのもよい。しかし必ず自分の意見や考察を批判的に加えること。丸写しのみは不可で、その場合、再度宿題やレポートの提出を求めることがあるので注意すること。

■授業方法

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■評価方法

試験・宿題・発言・レポート(見学レポート、観察レポート)などから評価する。
評価は100点満点とし、試験40%、宿題30%、最終レポート20%、発言10%の割合で評価する。

■授業テーマ

博物館に関する基礎的な知識を習得する。

■授業の到達目標/育成する能力

人間の豊かな感性は家庭や地域活動によって養われ、知識はおもに教育機関で培われ、知恵は多くの社会活動によって伝え引き継がれる。造成された多彩な価値観を苗床に未来につながる多種多様なアイデアが生まれる。その引き継がれた「文化」と「文明」のアイデンティティーを証拠として提示でき、体験によって発見するのがMUSEUMであり、博物館である。MUSEUMこそ“もの”と“こと”のエンサイクロペディアであり、未来への扉を開くための大事な鍵の一つなのである。

■教科書

なし

■参考書

参考書としては、加藤有次・鷹野光行ほか編『新版博物館講座』1~15巻(雄山閣出版)、倉田公裕・矢島国雄『新編博物館学』(東京堂出版)、伊藤寿朗『市民のなかの博物館』(吉川弘文館)などがある。また博物館学会発行のニュースや定期雑誌を読むと良い。できれば学会に入会してもよい。

■WEBページ

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