Sugiyama 椙山女学園
Sugiyama 椙山女学園
 

自然学

担当者 松原 幹
学科 人関・心理
学年 3
開講期 後期
単位数 2 単位
開講日 後期 木曜日 3時限

※教員紹介へのリンクがない担当者は非常勤講師もしくは、他学部兼担教員です。

■授業内容

自然環境は多くの生命や無機物とのつながりで構築されるが、近年の自然破壊により、そのネットワークが破壊され、ヒトを含む多くの生物が命の危険にさらされている。その原因は私たち一般市民の利便性を優先した消費経済も含まれる。私たちの生活は、都会にいても自然環境の恩恵なしには成立しない。そこで本講義では保全生物学の基礎として、生物多様性の減少のメカニズムや、感染症問題と環境破壊の関係、生物保全の具体的な方法や実践例を説明する。

■授業計画

1.オリエンテーション 保全生物学の目標、歴史的背景、現状、講義評価、学習方法の説明
2.生物多様性の経済的価値 なぜ自然界にとって生物多様性が大切で、保全する必要があるのか?
3.生物多様性の進化的メカニズム 多様な生物が誕生した進化的メカニズムと生物群集の構造を理解する。
4.遺伝的多様性 遺伝的変異が減ると、どのような問題が起きるか?
5.生物絶滅の原因と過程 自然界の問題と人間の社会問題の関係を理解する。
6.生息地の形と絶滅の関係 自然破壊によって生息地が分断化・孤立化すると、どうなるか?
7.外来種問題 人為的移入種、エキゾチック・ペット問題、外来種の侵入能力
8.人獣共通感染症 人獣共通感染症とブッシュミート(野生鳥獣の肉)との関係
9.野外/飼育下の希少種保全活動 動物園などの飼育繁殖の利点と課題、野生復帰の成功例と問題点
10.復元生態学とエコツーリズム 都市部の緑地や里山の保全をどのように行えばよいか?
11.校外実習(1) 土曜日に講義4回分をまとめて、校外実習を行う(場所は日本モンキーセンターか、東山動植物園)。9:30-10:00入園手続き・資料配布
12.校外実習(2) 10:00-10:05 実習方法説明。場所は東山動植物園か、名古屋港水族館。
13.校外実習(3) 10:05-15:20 クイズ問題を解きながら、園内自由行動。
14.校外実習(4) 15:20-15:30 解答配布・出欠確認・解散
15.講義のまとめ、および試験で習熟度を図る。

■履修上の注意

専門用語が多いため、専門書籍で自習し、時事ニュースに目を通すこと。社会問題に関わる刺激的な画像や昆虫の画像などを見る意義を理解して、積極的に耐性をつけること。校外授業には積極的に参加し、現地でスマホに頼らず、自分の五感と知識を使って解答すること。講義に関係のない私語やスマホ・携帯の使用、食事、化粧、ゲーム、途中入退席(体調悪化以外)は、他の受講生への迷惑になるので禁止し、止めない場合は退席を命じる。

■授業方法

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■評価方法

試験(70%)、学外実習への参加、または課題レポート(20%)、受講態度(10%) から総合評価する。

■授業テーマ

保全生物学:自然界の生命のつながりと社会問題について考える。

■授業の到達目標/育成する能力

1)生態学、進化生物学、行動学、遺伝学等のミクロ系・マクロ系生物学の基礎概念を理解し、それらを融合した保全生物学に応用する思考方法を習得できる。
2)これまで培ってきた先入観や思い込みを、論理的・科学的見解にもとづいて考え直し、生命倫理も含めた多角的視野を築くことを目指す。
3)新しい話題性のある科学的報告を目にしても、即、信じこまず、その証拠と解釈を慎重にできるようにする。
4)環境保全の必要性を理解し、実生活への影響や、自らできることを考え、実践できる。

■教科書

指定しない。

■参考書

R.B.プリマック・『保全生物学のすすめ』・文一総合出版、樋口 広芳・『保全生物学』・東京大学出版会

■WEBページ

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