Sugiyama 椙山女学園
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日本史II

担当者 稲垣 知子
学科 人関・心理
学年 1
開講期 前期
単位数 2 単位
開講日 前期集中

※教員紹介へのリンクがない担当者は非常勤講師もしくは、他学部兼担教員です。

■授業内容

近年、高等学校日本史の学習指導要領では、「歴史の説明」という項目が新設され、歴史的事象には複数の解釈が成り立つことに気付かせるとともに、それらの解釈を成り立たせる史料的な根拠や解釈上の論理を踏まえて筋道を立てて説明する力を身につけさせることが求められるようになった。
そこで、教員志望者も受講する本講義では、近年見方が大きく変化し、教科書の記述にも影響を与えている江戸時代の鎖国を取り上げ、このことを具体的に見ていく。本授業を通して、歴史学習が個別・詳細な知識を数多く記憶するものではないことを理解し、それぞれの解釈の根拠と論理を自分の言葉で説明できる力を身に付けてもらいたい。

■授業計画

1.ガイダンス
2.教科書の時代による鎖国記述の変化(1970年の高校日本史と2007年高校日本史Bの教科書記述の違い)
3.教科書記述に変化をもたらした要因
4.2007年の各教科書の鎖国記述の違いとその原因
5.内田銀蔵氏の鎖国認識
6.岩生成一氏の鎖国認識
7.荒野泰典氏の鎖国認識
8.4つの口での交易実態①(長崎口―出島)
9.4つの口での交易実態②(長崎口―唐人屋敷)
10.4つの口での交易実態③(対馬口―倭館)
11.4つの口での交易実態④(薩摩口―琉球館)
12.4つの口での交易実態⑤(松前口―アイヌとの交易)
13.交易実態から見た鎖国認識①(交流制限)
14.交易実態から見た鎖国認識②(貿易制限)
15.まとめ

■履修上の注意

出席は毎回とる。/
皆さんが小中高で学んできて、よく知っているはずの江戸時代の鎖国。
その鎖国の記述(鎖国認識)が、同じ年に出された教科書でも、教科書によって違っているということを知っていますか?
なぜ、こんなことが起っているのでしょうか、その理由をみていきましょう。

■授業方法

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■評価方法

課題レポート等の提出物(7割)、授業内に配布するコメント用紙への記載等(3割)で総合的に評価する。

■授業テーマ

歴史解釈の根拠と論理

■授業の到達目標/育成する能力

1.歴史的事象には複数の解釈が成り立つことを理解するとともに、それらの解釈を成り立たせる根拠や論理を理解する。
2.歴史教科書の記述は不変ではなく、基本事項ととらえられてきた事柄でさえ、常に修正されていることを知る。

■教科書

特に指定しない。 授業内で配布するプリントをもとに授業を進める。

■参考書

木村直也「『鎖国』の見直しと教科書記述」(『歴史評論』711)、内田銀蔵「鎖国とはなんぞや」(『内田銀蔵遺稿全集』第3集、同文館)、岩生成一「鎖国」(『岩波講座日本歴史』10 近世2 岩波書店)、荒野泰典『近世日本と東アジア』(東京大学出版会)、その他、必要となる参考書はその都度示す。

■WEBページ

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