Sugiyama 椙山女学園
Sugiyama 椙山女学園
 
学部案内[学び方の特色]

「生きていく中で直面する
人間と人間関係に関するさまざまな問題」を、
解決する能力を養います。

モジュール

モジュール:4つの工夫を実現するための枠組み

■学びを見える化することができる。
学部の専門教育科目のうち発展科目はすべて、以下の10のモジュールのいずれか、もしくは複数のモジュールに配置され、学生は個々の科目が学部教育の中でどのように位置づけられているか、学びの見える化が図られています。
人間関係学科には「生/性の多様性」「生活と福祉」「若者と居場所」の3つのモジュールが、心理学科には「対人関係と社会」「認知と行動」『生涯発達と支援」「心理臨床と医療」には4つのモジュールがおかれ、中間領域として「職業とライフキャリア」「子どもと子育て」「生命・身体・文化」の3つのモジュールが置かれています。
人間関係学科の学生は6つのモジュール、心理学科の学生は7つのモジュールからメインモジュールの要件を満たして卒業します。
学部では、どの学生も少なくとも2つのモジュール<メイン>と<サブ>のモジュールの要件を満たすことを推奨しています。卒業時には「卒業証書」と合わせてモジュールの「履修証明」が交付されます。

■学びの目標を設定することができる。
入学時に明確な目標を掲げることは大事なことですが、モジュール制は、明確な目標を掲げることができなかった学生にとって、大学での学びの目標を設定する一つの目安を提供しています。
学生は1年2年と履修登録を繰り返し、科目を履修することで、どのモジュールでの履修科目(単位)が多いのかを自分自身で読み取ることができます。
そして、3年4年であらたに見出した目標をめざして、卒業要件である126単位とモジュール要件の30単位の履修を積み重ねて卒業に至るのです。

■モジュールについてもっと詳しく知りたいときは。
人間関係学科3モジュール、心理学科4モジュール、中間領域3モジュールについてより詳しく知りたいときは、以下の「モジュールの概要」の文字をクリックしてください。

  • モジュールの概要

  • 10の学びのモジュール1

    4つの工夫

    「生活の中で直面する問題」を解決する力を育てるために。

    ■多様な授業科目から幅広く科目選択ができる。
    両学科とも、幅広い領域を網羅して<人間と人間関係>に関わるさまざまな授業を用意。また、科目選択における自由度が高いため、学生は自分の興味関心に応じて、ひとつの領域や問題を集中的に勉強することも、さまざまな領域や問題を幅広く学ぶこともできます。
    ■生活の中で実際にぶつかる問題を取り上げる。
    授業では、日常生活の中で私たちが実際にぶつかる問題を具体的に取り上げ、検討します。
    そのため、家庭や職場、地域など生活の中で役立てることのできる生きた知識や力を身につけることができます。
    ■さまざまな体験的な 活動の機会がある。
    本学部独自の科目『ケースメソッド』をはじめとする多くの授業で、現場実習・施設見学・社会調査などを実施。体験的な活動の機会をさまざまなかたちで用意しています。体験的に学んだ知識は単なる頭の中の知識にとどまることなく、現実の問題を解決する力となります。
    ■自分で調べ、発表し、 討論する機会が多い。
    『演習』などの少人数授業を通して、学生は4年間の間に何度も「自分で調べ、発表し、討論する」ことになります。
    このように、実践的な経験を積み重ねることによって「自分で調べる力」「自分の頭で考える力」「自分の意見を発表できる力」が育ちます。

    体験的な授業(ケースメソッド)例

    ■人間関係学科(3・4年次開講)

     
    人間関係学科 手嶋 雅史 准教授

    人間関係学科
    手嶋 雅史 教授

    専門は社会福祉学。障害者福祉を中心に研究。現在、障害者の意思決定をテーマに福祉サービス支援者と連携した地域生活支援や就労支援に携わる。社会福祉士の養成にも関わっている。
    [教員紹介ページ]

    社会福祉事例研究

    学外授業や生活支援の具体例を通じて、社会福祉の実践力を身につける。

    私たちは取替えできないもの 代替できないものを無意識に持っているものです。あたり前すぎて気がつかない価値は身の回りに存在します。それらは決して自己主張をしません。だから見つけるのにはちょっとした工夫が必要です。この授業では純度100%の暗やみでワークショップを体験したり、日本を代表するメーカーの特例子会社(障害のある人の雇用を前提につくられた会社)を見学したり、住宅メーカーの営業スタッフと人生で一番高い買い物をするお客さんとの信頼関係について議論したりします。多様な専門性を学び、人間関係という大きな枠で支援の事例を読み解いていきます。

     
    人間関係学科 吉田 あけみ 教授

    人間関係学科
    吉田 あけみ 教授

    専門分野は、家族社会学・ジェンダー社会学。主な研究テーマは、子育てに関する男女共同参画と子育ち支援対策について。ディベート教育の研究・実践も行っている。
    [教員紹介ページ]

    人間関係トレーニング

    「人間関係力」をトレーニングで高める。

    私たちは、日常的にさまざまな「人間関係」を経験し、その経験から人間関係を学んでいます。この授業では人間関係をより効果的に学習するために、体験的な方法を通じて自分の人間関係の課題を発見し解決する道筋を探ります。またそれらのワークを重ねることによって体験的な学習方法を習得することをめざします。問題解決型のグループワーク、コミュニケーションの難しさを知るためのコミュニケーショントレーニングや自分を知るための自己分析ワークのほか、表現力を身につけるための演劇のレッスンや日本舞踊の稽古などにも挑戦します。

     

    ■心理学科(3・4年次開講)

     
    人間関係学科 李 敏子 教授

    心理学科
    李 敏子 教授

    専門は臨床心理学。臨床心理士として、発達障害児や不登校児への心理的援助、大人への心理面接など、心理療法の実践に携わる。大学院では臨床心理士の養成にも関わっている。
    [教員紹介ページ]

    非言語的な治療技法の体験実習

    非言語表現によって、言語表現との相補性を見つけてほしい。

    言葉は大切なコミュニケーションの手段ですが、言葉がすべてではありません。たとえば思春期や青年期には、自分の気持ちを言葉で表現することが苦手な人が多いものではないでしょうか。言葉にこだわらず、絵画や箱庭をつくったり、ゲームや運動を一緒にすることが、有効な心理的援助になることもあるのです。これらの療法を実際に体験し、言葉と言葉以外の表現方法の相補性について理解を深めます。完成した作品は、目に見えない自分自身の心を目に見える形で示したもの。作品を見ることで自分を客観的に知ることができます。

     

    オリジナルアクティビティ

    チュートリアルセミナー

    先輩や同級生との交流を深めて有意義な大学生活をスタート。

     
    写真:【オリジナルアクティビティ】 チュートリアルセミナー
    毎年、開催される「新入生研修」。同級生・先輩・教員との交流を深めるとともに、大学生活を送るうえでの基礎知識を身につける有意義な機会です。その一環として開催される「チュートリアルセミナー」では、レポートの書き方、試験への取り組み方、さらには充実したキャンパスライフの過ごし方にいたるまで、上級生が自らの経験をもとにアドバイス。また教員や新入生同士の交流を深める「交流遠足」を実施するなど、充実した大学生活のスタートをサポートします。

     

     

    海外演習A・海外演習B

    団体行動ではなく、自立心を養成するプログラム。

     
    写真:【オリジナルアクティビティ】 オーストラリアセミナー
    英語はコミュニケーションの道具、そして、それをつかって異文化への理解を深めること、そして、自立して行動できるようになること、これがプログラムの目的です。プログラムではオーストラリアとニュージーランド複数箇所の滞在場所を指定し、語学習中コースとボランティアを加えたコースと用意しています。自分で航空券を手配し、自身で国際線に乗って訪問先に向かいます。3−5週間、ホームステイして、指定校に通学し現地の国際クラスに参加します。 (プログラム運営:ISA)

    教員からのメッセージ

    人間関係学科 藤原 直子 教授

    人間関係学科
    藤原 直子 教授

    専門は教育学。研究テーマは、フェミニスト・ペダゴジーの理論と実践、セクシュアル・マイノリティの学習環境の保障です。2000年より人的交流プロジェクト「椙山サバイバル研究(通称:椙サバ)」をゼミ活動として実施しています。
    [教員紹介ページ]

    人間関係に関する知識・実践力、
    そして豊かな人間性を育て、自分らしい生き方を実現する。

    社会における人間関係の希薄化や複雑化が指摘される現在。人間関係力はどのような人生のステージにおいても必要な力です。さまざまな職業・職種・職場、そして地域社会や家庭において、本学科で身に付けた人間関係力で柔軟に対処しつつ、社会貢献できる、自分なりの生き方を実現してほしいと思っています。充実した科目の「ケースメソッド」では、学生が主体となって人的交流を促すプロジェクトを企画実施し、具体的な人間関係を体験的に学ぶことができます。知的好奇心と探究心、そして高い学習意欲を持って取り組んでいく学生の皆さんと、一生モノの人間関係の学びを深めていきたいと思います。新しい自分を発見し、自分らしさ満開の充実した4年間を過ごせるよう、共に学び合いましょう。

     
    心理学科 山口 雅史 教授

    心理学科
    山口 雅史 教授

    専門分野は発達心理学。乳児期・幼児期の子ども、その親子関係を研究し、これまで幼児教育の研究にも携わってきた。生涯発達の視点から親としての発達についても研究。
    [教員紹介ページ]

    子どもの発達と教育を考える。

    幼稚園での絵本の「読み聞かせ」も経験。

    子どもの頃、あなたはどんな絵本を読んでもらっていましたか? この授業では、絵本を題材に子どもの発達や教育について考えていきます。学生はまず自分の好きな絵本を選び、他の学生の前で「読み聞かせ」をします。さらにその絵本について学生同士で、どんな特徴があるのか、どんなメッセージがあるのかなどを話し合いながら分析していきます。いろいろな絵本の分析を重ねていくうちに絵やストーリーと、子どもの発達過程との関係も見えてくるようになります。また、附属幼稚園で子どもたちへの読み聞かせも経験してもらいます。学生は子どもたちが熱心に聞いてくれたことにとてもよろこんでいました。この授業を通して、大人は子どもにどう接するべきなのか、理解を深めてもらえたらと考えています。

     
    人間関係学科 小倉 祥子 准教授

    人間関係学科
    小倉 祥子 教授

    専門は社会政策。研究テーマは、労働市場における女性のキャリア形成、ワーク・ライフ・バランス政策などで、女性の就業継続を可能にする要因について研究をしています。授業では「女性と職業生活Ⅰ、Ⅱ」「組織と人間」などを担当しています。
    [教員紹介ページ]

    人間関係を築く力を大学の学び・体験から身につけて、社会から求められる人材へ。

    今、社会や企業で求められているのは、柔軟な心と穏やかな気持ちをもった人材だと思います。仕事に必要な知識・技能は仕事をしながらでも身につけることが出来ますが、豊かな人間性・自信は社会に出る前から育まれるものではないでしょうか。大学はどこに行ったかよりも、大学で何を学びたいか、学んだかが重要です。
    人間関係学科での「ケースメソッド」や「演習」では、自らの問題関心を仲間にプレゼンテーンをしたり、主体的に人と関わる体験をしたりします。こうした体験は、すでに学びで身につけた教養を深め、さらに社会・地域での人間関係を構築する際にきっと活かされることでしょう。充実した4年間を経て、社会や企業から求められる人材に成長してほしいと思います。

     
    心理学科 西出 弓枝 教授

    心理学科
    西出 弓枝 教授

    専門は臨床心理学、発達臨床学。研究テーマは、保育園や学校、精神病院などの現場で、ニーズのある子どもや成人の方とかかわりながら、効果的な支援方法を検討することです。
    [教員紹介ページ]

    人のこころの機微を学び、問題を解決する力を、
    柔軟かつ頼もしく社会で発揮してほしい。

    近隣諸国との領土をめぐる対立、東日本大震災後の復興、TPP交渉への参加など、わが国では、さまざまな課題を抱えその解決に向けて各方面からの努力が展開されています。今は、この状況をチャンスと受け止める柔軟さと、人間関係のなかでそれを着実に問題解決しようと努力する頼もしさが求められているかもしれません。本学科では、医療・福祉・教育の現場に出向き、実際に検査や調査を行うなどの実践的な学びを重視します。そして人間のこころに迫る知識や技術を、基礎から専門まで段階的かつ実践的に学べるようにカリキュラムを組んでいます。大学時代は、今まで自信のなかったことにも思い切ってチャレンジできるとき。主体的に学び、体験し、関心のある領域に積極的に関わることを目指してください。

     
    心理学科 安立 奈歩 准教授

    心理学科
    安立 奈歩 准教授

    専門は臨床心理学。これまで、保健センター、小児科、スクールカウンセラー、学生相談、精神科クリニックに携わり、主に幼児期から青年期の心理療法と親への心理的援助に従事してきた。
    [教員紹介ページ]

    表現し、言葉にする。

    「心とつながった言葉」はどのように生まれるのか。

    あなたは気持ちを言葉で表現するほうですか? 表情や身ぶりを使うほうですか? あるいはあまり表現しないほうですか? 私たちは、気持ちを表現する手段として言葉を持っています。しかし、心で起こっていることと言葉とは必ずしも一致するわけではありません。ぴったりの言葉が見つからない場合もあるでしょうし、たとえ言葉が見つかっていても人に伝えるときに「こう言えばうまくいくだろう」などの検閲が働く場合もあるからです。
    このケースメソッドのテーマは表現です。身体、絵、粘土などを使って表現し、さらにその体験を言葉にすることで、心で起こっていることと言葉の一致具合を吟味します。小集団で互いの感覚を話し合ってみることで、対人場面における自己表現の特徴にも注目していきます。

     
    心理学科 加藤 容子 准教授

    心理学科
    加藤 容子 教授

    専門は産業心理学・臨床心理学。特に仕事と家庭の両立に関する問題について、調査研究と心理療法の両面からアプローチしている。。
    [教員紹介ページ]

    将来の仕事に活かせる心理学。

    研究を通して「どう生きるか」を考えてほしい。

    男女共同参画社会が進み、女性は多様な生き方が選べるようになってきました。だからこそ女性は「どう生きていくのか」について、自分なりの意志や考えをもつことが大切になってきています。この授業の特色は、職業にまつわる問題に対して心理学的な観点からアプローチすることによって、働くことの意味や生き方についても考える力を深められること、また、学生自身が独自のテーマを研究することによって、自ら問題を発見して追究する力を習得できることです。テーマは「ストレスとメンタルヘルス」「女性の労働」「職場の中での人間関係」などであり、中には「大学で心理学を学ぶことと、社会人生活との関連」を調査した学生もいました。こうした研究活動を通して得た職業観や問題解決能力を、社会に出てからの生き方につなげてほしいと願っています。

     

    モジュールの概要

    モジュールの概要

    ■人間関係学科:6モジュール

    ■若者と居場所
    現代の子どもや若者の人間関係を学び、生き方を支える居場所のあり方を構想する
    ■生活と福祉
    私たちの生活を支える社会を見つめ直し、個人の自立と他者との共生、生活保障について考える
    ■生/性の多様性
    ジェンダーやセクシュアリティをめぐる問題を通して、自分らしい生き方を探求する

     

    ■職業とライフキャリア
    女性の職業とライフキャリアの変化が進む現代社会において未来創造的な働き方・生き方について考える
    ■子どもと子育て
    子どもを取り巻く環境が複雑化する社会において、子どもとの関係をめぐる課題と可能性について考える
    ■生命・身体・文化
    哲学や生命科学、文化人類学など幅広い学びを通し、人間の生命と身体、文化がかかえる多彩な謎に迫る

    ■心理学科:7モジュール

    ■対人関係と社会
    家族や学校、地域といった社会で生活する人間が、集団の中で構築するより良い対人関係について考える
    ■認知と行動
    人間の心の側面「知的行動」「感情」「意志」のメカニズムを理解し、人間の行動の背後にある心のしくみを考察
    ■生涯発達と支援
    乳幼児期から老年期までの多様な人間の発達を理解し、さまざまな時期に生じる障害などに対する支援を学ぶ
    ■心理臨床と医療
    現代社会における「心の病」に対する心理学的に理解し、臨床現場での援助の技法について学ぶ

     

    ■職業とライフキャリア
    女性の職業とライフキャリアの変化が進む現代社会において未来創造的な働き方・生き方について考える
    ■子どもと子育て
    子どもを取り巻く環境が複雑化する社会において、子どもとの関係をめぐる課題と可能性について考える
    ■生命・身体・文化
    哲学や生命科学、文化人類学など幅広い学びを通し、人間の生命と身体、文化がかかえる多彩な謎に迫る
     
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